2024年春の叙勲で、山本眞輔氏(昭和37年卒)が「旭日中綬章」ご受章の栄に浴されました。

 山本氏は、愛知県西尾市一色町で生まれ、西尾高校卒業ののち、東京教育大学(現筑波大学)で彫塑を専攻する道に進まれました。

 そして、在学中の1962年に日展に初入選されたのをはじめ、1972年、1980年の日展で特選、1999年の日展では内閣総理大臣賞、2004年には日本芸術院賞に選ばれるなど、多くの作品で数々の賞を受けてこられました。

 卒業後は、イタリア政府の招待留学生としてイタリア国立ローマ美術学校で学ばれる一方、各方面で若手の育成に当たられるなど、今日我が国彫塑家の第一人者で、現在は名古屋市立大学の名誉教授をはじめ公益社団法人日展の理事、また2008年からは日本芸術院会員に就任されています。

 また、全国に300点を超える作品が展示、設置されるなど、これまで日本の美術界に多大な貢献をしてこられたもので、この度のご受章はこういった御功績に対して与えられたものです。

 加えて、これまでも愛友会月例会でのスピーチをお願いしたり、また個展の会場で作品について楽しい解説をしてくださるなど、ご自身は大変気さくなお人柄でいらっしゃいます。

 学生会館の先輩の栄誉に、愛友会としても心から御祝い申しあげ、併せてご紹介させて頂く次第です。

ごあいさつ

山本眞輔

 春の叙勲、「旭日中綬章」を拝受いたしました。勲章をいただくのは初めてです。私自身、大変驚いています。5月13日(月)拝受いたしました。家内ともども皇居に参内し陛下に拝謁の機会を得ました。日本の彫刻家の代表としてこの評価をいただいたと思っています。改めて自分のやってきたことが認められたと思い喜んでいます。

 愛知県学生寮には4年間お世話になりました。名古屋では「愛友会」で時々皆さんとお目にかかっています。先輩がほとんどいなくなりました。高齢ですが元気にアトリエで制作を続けています、ありがたいことと感謝しております。

 今回の受賞は私の歩いてきた道は間違っていなかったと思い、今後とも自分の選んだ道で頑張りたいと思っています。

 機会がありましたら「展覧会」を見てください。「日展」には必ず作品を展示しています。

 叙勲を機に皆さんにご挨拶の機会をいただき喜んでいます。多謝。

2024.5.26