館長からのメッセージ

愛知学生会館 館長
増澤 英雄
愛知学生会館は「東京で学ぶ愛知県出身の若者が学を修め人格を陶冶して日本の未来を担う人物となるために」との熱い想いで尾張出身の在京有志が今から140年前に設けた寄宿舎をルーツとします。
東京都には郷土出身の大学生を対象とする35道府県の学生寮のほか、アパートや学生マンション、大学運営寮など多様な住施設があります。
大学生活をそのどこでどのように過ごすかは大事な選択です。通学に便利、食事付き、安価な家賃といった利便性や経済性は勿論大事ですが、自分の生活スタイルや価値観との適合性も大事です。
例えば学生時代は好きな時に起きて、生活様式も周囲に規制されず自分本位で過ごしたいと考えている人に当寮は満足を提供できません。
古今東西、学び舎や寄宿舎には規律があります。規律は自由を縛り個性を潰すものではなく、その先により大きな自由とうわべでない真の個性を育み忍耐心をも養うと考えるからです。
とはいえ堅苦しさと当寮は全く無縁です。礼節を尊ぶ明るく爽やかな学生の集まりです。学生会館での共同生活を通じて自らを高め、生涯の友を得たいと望む人に、当寮は格好の場だと自負しています。
館生からのメッセージ
愛知学生会館 令和4年度自治会長
早稲田大学商学部3年
熊本 俊介
(名古屋市立名東高等学校卒)
皆さん、愛知学生会館のHPをご覧いただき、ありがとうございます。
令和4年度自治会長の熊本俊介と申します。大学1年生の4月から当会館で生活し始めて、3年目となります。私からは、愛知学生会館で生活することの意義についてお話しします。
愛知学生会館で生活することの意義として、「人とのつながり」を感じられることです。愛知学生会館の日常は「人とのつながり」に溢れています。
館内で他の館生と会えば挨拶や会話を交わし、親しい館生の部屋に遊びに行くこともしばしばです。(この1年はコロナ禍により部屋の移動は極力避けていますが。)
食堂では「同じ釜の飯を食う」のが当たり前で、風呂では「裸の付き合い」を持つのが日常です。
また、行事等を通じて1年生と4年生のような離れた学年でも仲を深められますし、行事運営や当番で協力することで同学年の仲間との絆が深まっていくことは一生の宝物となります。
一昨年、昨年、本年と新型コロナウィルス感染症の流行により、大学等では「人とのつながり」が希薄な期間が続いています。特にこの時期に新入生になった大学生の中には孤独な生活に苦しむ人も多くいたように思います。
そんな状況にあっても人と関わりあって生活できる環境はとても貴重だと思います。
愛知学生会館には他では味わうことのできない「人とのつながり」があります。 こんな環境で生活したいと思ってくれた皆さんはぜひ入館して下さい。待っています。
OBからのメッセージ
月尾 嘉男
(昭和40年卒)
東京大学 名誉教授
日本社会の特徴は、知人や友人が大切であるという一言に象徴されます。愛知県学生寮の真価はここにあります。
学校も分野も異質で、しかも出身高校も相違しているという社会での4年の経験は、人生も後半になるほど光輝が増大してきます。
その恩恵を享受した私達が後輩にもその特典を保証することは義務であるといえます。
犬飼 俊久
(昭和42年卒)
元 東海ラジオ放送(株) 常務取締役
愛知寮での4年間は実に居心地の良い年月でした。野球好きな寮生と野球同好会を作り、他県学生寮との試合を行ったり、夜更けまで酒を飲みながら語り合ったり…。
利害関係なく本音で語り合えた仲間が周りにいた愛知寮は、大人への確かなステップを踏む為の、人生で最も貴重な財産を作ってくれました。
次代を担う若者達にも、是非この良さを味わってもらいたいと思います。
浦部 法穂
(昭和43年卒)
神戸大学 名誉教授
いまでも、用務で東京へ行ってたまに時間の余裕ができたときなど、地下鉄の茗荷谷駅にふと降り立ち、界隈をぶらぶらすることがあります。
新しく生まれ変わった愛知学生会館の前に立った時、かつての愛知寮を思い浮かべると共に、私ももう一度、気持ちを新たに前進することができると思います。
平井 健二
(平成10年卒)
大修館書店
県学生会館は、大学の寮などと違い、様々な大学の人間がいます。
会館の友人たちから、いろいろなキャンパスの様子を聞くことは、自分の大学生活によい刺激となっています。様々な人間と、時には協力し、時には衝突するなかで、生活するという経験は、他では得難いものです。
東京に出て来て頑張ろうという若者たちに、寮の恩恵は計り知れません。